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 ディッガーで遺跡探索をする際は、注意を払わなければならないことが幾つもある。遺跡の仕掛け、仲間たちの体力、燃料や弾丸の残数、そして――食料。

 ヤクモがそう痛感したのは、先日遺跡を探索したときの事だった。

 

「ヤクモ、ちょっといいかしら?」

 

 運転席に腰掛け本を読んでいると、可愛らしい声と共にくいくいと裾を引かれた。本に枝折を挟むと、声の主に顔を向け微笑んだ。

 

「またお腹でも空いたの、トウコさん」

「あら、よく分かったわね」

 

 まるで自分より年下の子供を褒めるかのような口調で、トウコは顔を綻ばせる。曇りの無いその微笑みに、心の中でヤクモはそっと安堵の息をついた。シロタが亡くなってから、もう数十日が経った。忘れろ――というのは酷な話だが、それでも、年端も行かぬ少女がいつまでも悲しげな顔をしているのはとても見ていられるものでは無かった。

 シロタの代わりになれるとは思えない。だが、せめて可能な限り少女に優しくしてあげられたらと、ヤクモは改めて胸に誓った。

 

「ラセツがおいしそうなチョコレートを食べていたの。わたし、あれが食べたいわ」

「ふーん、ラセツがねぇ――まあいいや。チョコなら丁度持ってるよ」

 

 顔に似合わず、甘い物が好きなのだろうか。そこまで考えたところで、ヤクモの脳裏に疑念が過ぎった。

 

「待てよ――まさか」

 

 慌てて腰元のポーチを開ける。そこに入れていたはずのお菓子は、いつの間にか影も形も見当たらなくなっていた。ヤクモは額に手を当てると、大きく溜息をついた。

 

「食べたいなら言えよ……っていうか、なんでここにチョコがあるって知ってんだ」

「どうしたの? もしかして、ないの?」

 

 トウコが不満げに眉を顰める。何と答えればいいものか――ヤクモは困ったような曖昧な笑みを浮かべると、ジト目で睨んでくる少女への弁解を始めた。

 

「無いというか、あったというか……」

「なに、その返事は。もっとはっきり――あぅ」

 

 剣呑な声は、きゅるると可愛らしく鳴った腹の音により途端に情けないものになる。その突然の変容にヤクモが小さく笑うと、少女は頬を赤らめむくれた。

 

「あなたがすぐに出さないからよ、ヤクモ。ホントは持ってるんでしょう?」

「いやいや、だから、さっきまではあったんだけど――」

「あやしいわね。もしかして、自分で後で食べようとしてるの?」

「違うってば! ――って、何してんのトウコさんっ」

 

 腹の虫が鳴ったことがそんなに恥ずかしかったのか、あるいは本当にとても腹が減っているのか、トウコの執拗な詮索にヤクモが両手を振り必死に否定を続けていると、何を考え出したのか少女は椅子に腰掛けていたヤクモの膝の上へと乗った。慌てて身を引こうとするも、立ち上がればトウコが落っこちてしまうので、ヤクモは背もたれに身を預けた姿勢を保ったまま手を伸ばした。

 

「ほら、落ちると危ないから」

「大丈夫よ。それより、ちょっと大人しくしてなさい」

 

 さらりとトウコへ伸ばした手を払われる。少女はヤクモの膝の上に跨ると、真剣な顔つきで服のポケットやポーチの中を探り出した。

 

「大人しく、って……それは俺のセリフなんだけどな」

 

 苦笑い混じりに呟くと、トウコにキッと鋭い視線を向けられる。無いと分かればトウコも諦めるだろう――仕方なく、ヤクモは両手を上に挙げ少女の成すがままにさせた。

 少女の体は驚くほど華奢で、ちっとも重さを感じさせない。まだ出るところも出てないしな、などとトウコに聞かれたらハンマーで粉砕されそうな事を考えながら、ヤクモは眼下でちょこちょこと動く小さな頭を見た。

 育ちの良さを感じさせる、甘い香りを放つ鮮やかな金髪。まだあどけなさの抜けない顔とは不釣合いに魅力的な匂いは、ヤクモの心臓をドキリと高鳴らせた。ふと、少女の体に触れたくなった。手を伸ばしかけて、はっと我に返り慌てて引っ込める。

 何を考えてるんだ、俺は――

 小さく、何度か呼吸を繰り返す。落ち着きを取り戻すため、ヤクモはちょっとした悪戯心で膝を一度大きく痙攣させた。

 

「ひゃぅっ!?」

 

 裏返った声、トウコは大げさな動作でヤクモの体にしがみついた。なかなか可愛らしい反応じゃないかと口を緩めながらヤクモが見下ろしていると、悪戯だと気付いたのかトウコはかっと真っ赤になった。

 

「や、ヤクモ! 変なイタズラはやめなさいっ」

「いやいや、いい反応見せてもらったよ」

「も、もう……知らないわ」

 

 口を尖らし拗ねるも、突然の事で驚いたのかトウコは腰にしがみついたままなかなか離れようとはしない。ベッタリと少女の体と密着した下腹部が徐々に熱を帯びてくるのを感じ、ヤクモは顔を引き攣らせた。

 やべぇ――ってか、マジか。

 トウコにバレる前に収まれ、と脳が緊急命令を送る。だが鼻腔をくすぐる甘い香りも相まって、ヤクモの一物はあっという間に硬直していった。

 

「――あら、なにかしら?」

 

 切実な願いも虚しく、妙な感触に勘付いたトウコが身を離しヤクモの下腹部に目を向ける。視線の先には、まるで自分の存在を誇示するかのようにテントを張ったズボンがあった。不思議な表情で、少女はしげしげとその部分を眺める。ヤクモは手で目を覆うと、脱力した様子で天を仰いだ。

 じっと観察を続けていたトウコは、やがてニンマリと勝ち誇った表情で笑った。

 

「やっぱり、こんなところに隠していたのね」

「――はい?」

 

 トウコは膝の上から降りると、足の間に割り込みヤクモの股に顔を近づけた。

 

「ズボンの中なんて、普通はきづかないものね。でも、場所を考えなさい。少しフケツよ」

 

 どうやらチョコレートと勘違いしているらしく、トウコは呆れたように目を閉じ首を振ると、ズボンを脱がしにかかる。空腹のためかその手際はかなり早く、気付いたときには既にヤクモは悲しいほどに膨張しきったモノを少女の目の前に晒していた。

 

「あー、いや、これはその……」

 

 放心したかのようにぽかんと口を開いていたトウコは、何度か目をパチパチと瞬くと、思い出したかのように言葉を発した。

 

「なに、これ――」

 

 気まずい沈黙が訪れる――脳の命令、何でもいいから思いついたことを言え。

 

「これは――バナナです」

 

 なぜか敬語だった。

 

「バナナ……なの? 見たことのないバナナだわ」

「そりゃ、まだトウコさんが見るには早いからね。大人のバナナなんだ」

 

 半ば投げやり気味に答える。というより、ヤクモ自身そろそろ理性を抑えきれそうに無かった。

 

「子どもあつかいしないで。ところで、バナナなら食べれるのね?」

「ああ――そうだな、折角だから食べ方を教えるよ」

 

 飽く迄冷静なトウコ、小さな嗜虐心がヤクモの中に芽生えた。どうせ我慢できないのなら、少しばかり遊んでみるのも悪くないと思った。幸い、今はオチタもラセツも車外にいる。

 もたれ気味だった背を起こすと、ヤクモは自分のモノを掴み少女の小さな唇に押し当てた。

 

「むぅっ!?」

 

 驚きにトウコの目が見開かれる。ぷっくらとした柔らかな感触、ヤクモは喜悦交じりに唇を歪ませながら、電撃に似た快感に背筋を震わせた。

 

「歯は使っちゃダメだぜ。アイスみたいに、舐めたりしゃぶったりするのが基本だ。しばらくしたら……まあ、ミルクっぽいのが出るから。じゃ、トウコさんが握って」

「あ――」

 

 トウコの細い腕を取ると、自分の一物へと誘導する。熱くいきり立つそれを、少女は恐々とした様子で眺め、ガラス細工のようにそっと手を触れた。

 

「凄い、硬い……それに、ビクビクってなってる……」

「トウコさんの指が……気持ちいいからね」

「わたしの? そうなの?」

 

 まだその行為を理解するには幼すぎるのか、トウコは嬉しそうに微笑んだ。

 

「ああ。じゃあ、そのまま上下に擦ってみて」

「上下に……こ、こうかしら?」

 

 たどたどしい手つきで、少女の手が竿を上下にしごき始める。白くすべすべとした手が側面を滑る度、悲鳴を上げそうなほどの快感がせり上がってくる。先端から滲み出たカウパー液を、トウコは両の瞼を震わせながら、ちろりと出した舌の先で舐めた。思わず、ヤクモの口から呻き声が漏れた。

 

「ぅうっ」

「どっ、どうしたの?」

 

 手を止め不安げな顔で見上げられる。ヤクモは荒い呼吸をしながら吐き出すように答えた。

 

「い、いや……なんでも無いんだ。そのまま……舌も使って、続けてくれ」

「う、うん」

 

 従順に頷き、トウコは手の動きを再開しつつ、亀頭から溢れ出る無色の液体に舌を伸ばす。掬い上げるようにして口に含んだ瞬間、不味そうに眉をしかめた。

 

「うぅ、苦い……」

「それが大人の味なんだ。トウコさんは大人のレディなんだから、そのくらい大丈夫だろ? ほら、手も口も止まってるよ」

 

 腰をずいと突き出し、再びトウコの唇に一物を押し当てる。大きく見開かれる目、頬は羞恥か興奮か、うっすらと朱に染まりつつあった。トウコは僅かに涙目になりながら、ちろちろと舌を出し少しずつ舐め上げる。

 断続的に痺れるような感覚が込み上げてくる――だが、どこかもどかしかった。

 

「ちょっと、ゴメン」

「え――んんっ、むぅうっ!?」

 

 トウコの頭を掴むと、無理矢理口内へと一物を侵入させる。とろけそうなほどにねっとりとした口の中、苦しそうに膝を叩いてくる少女に、ヤクモは笑いかけた。

 

「ガマンガマン。トウコさんが頑張ればすぐ終わるよ」

 

 艶のある髪をさわさわと梳きながら、少女の頭をゆっくりと動かす。男根が見えなくなるまで口に押し込むたび、先っぽが喉に当たりトウコは咽そうになった。潤んだ瞳が、ヤクモの酩酊感を増大させてゆく。

 

「すげぇ……ホントに、溶けそうだ」

「んっ……むぅっ、ふぅん……っ」

「いい顔してるぜ、トウコさん。すっげぇ可愛い」

「むっ……ちゅっ……ちゅぷっ」

 

 可憐な桃色の唇に、はち切れそうなほどに膨張した一物が出入りする。その都度、ちゅぷちゅぷという淫靡な音が狭いディッガーの中に響く。

 

「んんっ、ううっ……んぐっ、んぐっ……」

 

 いつもの勝気な態度からは到底かけ離れたトウコの姿に、射精感もあっという間に高まってゆく。ヤクモは椅子から立ち上がると、自ら腰を振り速度を速めた。

 

「んんんっ!? んっ! むぅっ! ふぅんっ!」

「予想以上だ、トウコさん。キモチよすぎて……もう、すぐ出そうだっ」

「んっ、んっ、んんっ、むぅんっ、うぅっ」

 

 苦しそうに息を吐くトウコが、いじらしげにヤクモの顔を見上げる。その動作を見た瞬間、ヤクモは頭の中が真っ白になるのを感じた。

 

「でっ、出るぞっ、トウコさん!」

「ふぇ――むぅっ!? んんっ、ううっ、うっ!」

 

 一層深く、一物を押し入れる。直後、体がびくりと震え、一物から奔流のように精子が放たれてゆく。トウコは一瞬驚きに目を丸くすると、すぐに苦そうにきつく目を閉じた。

 精を全て放ち終えると、脱力したヤクモはそのまま座席に倒れこむ。口いっぱいに白濁液を含んだトウコは、両眼から涙を溢れさせながらゆっくりとそれを嚥下していった。可愛らしい喉が、何度もこくりと鳴った。

 全てを飲み終えると、トウコは恨みがましい視線をヤクモに向けた。

 

「さっきよりも苦い……それに、とっても苦しかったわ」

「はは……ゴメン。ちょっとやりすぎたかも」

 

 一度絶頂に達し幾分落ち着いたためか、ヤクモは申し訳無さそうに頭を垂れた。トウコは舌を動かし続けながら、口の中の残滓を必死にかき集めていた。

 

「まだ、口の中がネバネバするわ……でも」

「でも?」

「とっても個性的な味だけど……嫌いじゃないわ」

 

 そう言って、トウコはニコリと少女らしからぬ艶麗な微笑みを浮かべた。

 

 

 

 

 

 

 

 数日後、ヤクモが操縦席に座りディッガーの運転をしていると、横からトウコが近付いてくるのが見えた。

 どうかしたのかな、と思いながらも、前方から目を切ることはできないのでヤクモがそのまま運転を続けていると、少女は背伸びをしヤクモの耳に小声で話しかけた。

 

「ヤクモ。わたし、お腹が空いたわ」

 

 その瞬間、ヤクモは顔から操縦桿につんのめった。ディッガーが轟音を立てながら遺跡の壁面に突っ込んでゆく。助手席から投げ出されたオチタ、悲鳴のような声でヤクモを糾弾した。

 

「な、何をしてるでやんすヤクモ君!」

「え――あ、ああ」

「ああ、じゃないでやんすよ! 後でボーナスもらうでやんすからね!」

 

 叫ぶように文句を言いながら、オチタがディッガーから出てゆく。ラセツはいつも通り外にいるので、中にはヤクモとトウコだけが残された。ヤクモは赤くなった鼻を摩りながら、極めて平静を保った声を発した。

 

「えーと……お腹が空いたんだっけ、トウコさん」

「そうよ。それだけのことで、どうしてそんなに驚くの?」

「そ、そりゃ――」

 

 そこまで言いかけたところで、下半身が先日の快感を思い出しぴくりと鎌首をもたげ始めた。やばい、と瞬間的に視線を向けたのを、トウコは見逃さずにニッと冷笑した。

 

「ヤクモ。もしかしてあなた、もう反応しちゃったのかしら?」

「えっ!? いや、そんなことは――うわっ」

 

 反論しようした矢先、トウコにズボンのチャックをまさぐられる。下まで下げると、膨らみかけの一物が姿を現した。

 

「わたしは『お腹が空いた』と言っただけよ、ヤクモ」

「そ、そうだね」

「それなのにこんなに反応するなんて……また、して欲しいのかしら?」

 

 艶かしくそう訊ねると、答えを待たずにトウコは男根をざらりと舐め上げる。うぅ、とヤクモは小さく呻き声を上げた。その苦しそうな声に反し、一物は見る見るうちに大きく硬くなってゆく。少女、嬉しそうに微笑んだ。

 

「正直でよろしい。でも、今日は――」

 

 ぼんやりとしたままのヤクモの前で、少女は頬を真っ赤に染めながらスカートを捲る。秘部を覆う白い三角巾、その先端がうっすらと湿っているのが見えた。

 

「この前のじゃ物足りないわ。ちゃんとお腹を満たして頂戴。いいわね?」

 

 凄艶な笑み――とても幼い子供とは思えなかった。

 

「お腹を満たして、っつうのは……」

「言葉通りよ。ねぇ、どうするの、ヤクモぉ……」

 

 熱い吐息と共にしなだれかかってくるトウコ――ヤクモに、断る意思など残されていなかった。

 

 

 

 

 

 


 

 

 准がシリアスエロ、リコがほのぼのエロときて今回はギャグエロ。中途半端ですが。

 一年もSS書いてりゃ何でも書けるようになります。エロでも。

 

 今回のキモはなんといっても前半と後半(終わり)で攻守が逆転するところです(力説)。

 非常に僕の趣向に沿っております。まあお嬢ならどんなものでも映えるけどね!(←変態)

 入れるところまで書かなかったのは僕の最後の良心なのでしょう、きっと。

 ところで、アレとバナナの区別もつかないのに、どこであんな情報仕入れてきたんでしょう?

 世の中に謎の種は尽きません。

 

 10裏お嬢が主人公に『トウコちゃん』と呼ばせないのは、

 一人のレディとして見て欲しかったからではないか、ととても勝手な妄想。

 そのうち成長したお嬢が主人公にレディとして見てもらうべく奮闘する話も書きたいなぁ。

 ……当然、この話とはパラレルワールドになりますが。

 

 つーか書いてる途中で半ばヤクモとシンクロしてたのが怖い。セリフ調が僕のまんま……。

 犯罪者予備軍って言うなああああああっ!

 (そうでなくても、ライターが主人公を喰ってしまうのはあってはならないことなのです。気をつけねば)