1 『―――皆さんには、殺し合いをしてもらいます―――』 「―――――!・・・・・ッ、夢か・・・」 あんな夢を見るなんて縁起が悪い。 時計を見てみると、まだ朝の4時。 (もう一眠りできそうだな・・・・) ―――できなかった。 (クソ、目が覚めて眠れない。 あの夢のせいだ・・・・) 俺は布団から這い出て、水でも飲むことにした。 (そろそろ満月、か) 窓の外を見て、そう思った。 水分補給を終え、俺は床に戻った。 (起きたら・・・・年賀状・・・・かくか・・・・) だんだん意識がなくなってゆく。 ぼんやりとした視界の中で見たのは、確かに寝床の天井だった。 PAWAPOKE ROYALU 「―――――い、ニイちゃん。起きろって。ニイちゃん―――」 突然、耳に言葉が入ってきた。 (・・・・ん?ニイちゃん?俺は一人っ子だけど・・・) そのままでも気持ち悪いので、目を開けた。 「お、ようやく起きたか。早いとこ頭シャキっとさせときな。 大神会長から何か話があるそうだ」 目に入ってきたのは、無精ヒゲを生やした男の顔だった。 男はそのまま次の人を起こしにかかっている。 (大神会長?話?なんのことだ・・・というより、ここはどこだ?) まわりを見渡す。 (見た感じじゃ・・・どっかのホールかな。 他にも人がたくさんいるな。 ざっと―――50ぐらいかな? で、正面でマイク持ってんのが・・・大神・・・大神 美智男、か。 寝てた場所が移動してるのが気になるが・・・まあ話とやらでも聞くか) 少しざわめきが聞こえる。 どうやら俺と同じように起こされている人がいるらしい。 起こされた奴らもみんな周りをキョロキョロ見ている。 (ん?あれは―――ネロ?それに明日香や外藤さんもいる・・・?) 「皆さん起きたようですね」 大神が話し出す。 「私は大神 美智男。大神財団の会長であり・・・モグラーズのオーナー。 この中には何人か顔見知りもいるみたいですね・・・。 さて、話を進めましょうか。 このホールに集まって頂いた皆さんの人数は50人なのですが―――」 (お、ピッタリ50人。俺今日運いいかもな。 ―――ていうか何が「集まって頂いた」だか。 勝手に連れてきたくせに) 下らないことを考えながら話に耳を傾ける。 「この50人に集まっていただいた理由は、たった一つです」 ―――ゾクッ 突然、寒気がした。 何か嫌なことが起こりそうな―――そんな寒気。 「皆さんには―――」 ここで大神が一回咳払いをする。 (やめろ―――言うな―――その先を――――言うな!) 「―――皆さんには、殺し合いをしてもらいます―――」 周りの空気が、一気にざわめいた。 【残り50人】