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47番 村上海士。極亜久高校のパワーヒッター。

そんな彼の支給武器はボクシング用のグローブ。

当然、武器の中ではハズレの部類にはいる。

(これは、まいったのお・・・・)

彼は元より人殺しをする気など無かったが、せめて護身用の何かを望んでいた。

(やはり棍棒を貰っておくべきだったかもしれんのぉ・・・)

彼にはもう一つ悩みがあった。

それは、戦闘の時にできた傷。

開始を告げる放送の直後、彼の前に立ちふさがる影があった。

『おいそこのガキ、大人しくしていれば悪くはせん、私の下僕になれ』

『おっさん、それが人にものを頼む態度かぁ?しかもなんじゃ?下僕、だとぉ?』

『五月蠅いガキだな・・。少々痛い目に在ってもらおうか』

『お?やる気か?オモシロイ。その勝負、のったる!』

勝負は、一瞬だった。

男の繰り出す棍棒を左で受け、右ストレートを一発。男は

『フゴッ・・・・』

という変な声と共に地に倒れた。

『あぁ・・・?口ほどにもない。もう終わりかぁ・・・?』

そう言って男に背を向け歩き出したとき、背中で何かが動く音がした。

『む・・・・!グォッ・・・・・!』

とっさに防御態勢をとるが、遅かった。

左腕に強い衝撃。これはイッたかもしれんの・・・と思った。

その後再び右ストレートを受け男は倒れた。

男の棍棒を奪おうとも考えたが、

自分を傷つけた武器で自分を守るというのも皮肉なのでそのままにしておいた。

そして人目につかなそうな場所に身を移し、現在に至る。

(左手は使い物にならん・・・。マズイのぉ・・・・)

そして、事は突然やってきた。

彼の隠れていた藪に人が入ってきたのである。

「ぐ・・・・。だ、誰じゃ・・・?」

「おや、先客がいたのか。人に名前を聞くときは自分から言うべきだがねえ・・?」

「ほう・・・。心が出来とるのお。わしは村上じゃ。グローブしかもっとらん」

「私は島岡。安心しな、私もメリケンしか持ってないよ」

「それでも、わしを殺すことは出来るじゃろうに・・・?」

「・・あんた、怪我してるじゃないか。怪我人を傷つけるわけにはいかないねえ」

「お前さん、武道の心があるのお・・・?気に入った。わしと組まんか・・・?」

「・・・怪我人と組むほど頭は弱っちゃいないよ。見逃すから私のことは忘れな。」

「待て・・・・。お前さん、大神を殴りたいっちゅう顔をしとんのお・・・」

「・・・・・。分かるか、やっぱり?」

「わしのダチにえらく頭の切れる奴がおる。奴もこの島にいる。
 奴の頭を使えば大神を殴れるかもしれん。これならどうじゃ?」

「・・・その話、信じていいんだね?」

「わしは嘘はつかん」

「・・・・いい目をしてるね。分かった、乗ろう、その話。
 アイツの顔をぶん殴れると思うと清々するね。
 で、どこにいるんだい?その頭のいい奴は・・・?」

「それはわからん。だから探しに行く。
 奴は簡単に死ぬようなタマじゃあ無いからのぉ・・・」

【19 島岡望美 47 村上海士 水原の捜索を開始】
【42 マコンデ 気絶中】
【残り47人】