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辺りが薄暗くなってきた。

落田達は山の中を移動していた。

「足下がよく見えないでやんす〜」

「あ、落田、前、前!」

「え?」

―――ゴン

落田が尻餅をついた。・・・目の前の木にぶつかって。

「イタイでやんす・・・」

「アホゥ。ちゃんと前を見て歩かんらや」

「オイラは何にも悪くないでやんす!
 こんな所に生えてるこの木が邪魔なんでやんす!
 三谷さん、こんな木切っちゃっていいでやんす!
 そのチェンソーでガーッとやって欲しいでやんす!」

「さ、落田はほっといて早く行くぞ」

「あ、待ってくれでやんす〜」



『しばらくは様子を見た方がいいんじゃねーのか?
 たまに銃声が聞こえてるってことは、もう戦ってる奴がいるって事だから
 下手にうろつくと危ないんじゃねーの?』

『しかしこんな所でボケーッとしてるのもどうかと思うぞ。
 ここは思い切って攻めた方がいいんとちゃう?』

『外藤さん、大神の居場所知ってるでやんすか?』

『ワシが知ってるわけ無いやろ』

『じゃあそれはできんな』

『しかし・・・こんな所にいても時間の無駄やで。
 大体場所を知らんのやったらいつまで経っても攻撃なんかできへんで?』

『む・・・。確かにな』

『それに・・・こんな所にずっといるにしても飯はどうするん?
 ワシらは一日分しか持ってないんやで?』

『外藤さんの言うとおりでやんす〜。
 三谷さんはもっと考えるでやんす〜』

『落田は黙ってろ。
 ・・・じゃあどうする?
 住宅街にでも移動するか?』

『住宅街に行くメリットは食料があるかもっちゅう可能性だけやろ?
 ここからそこまでは遠いし、既に誰かがいる可能性もある。
 こっちには銃がないから戦いになったら十中八九こっちが不利や。
 食料に関しては・・・今はどうもできへん。
 最悪の話、誰かから奪い取るしかあらへん』

『外藤さん怖いでやんす〜。
 みんな近づいちゃダメでやんすよ〜』

『落田は黙っとれ。
 ・・・大神の居場所は、手探りで探すしかない。
 少しずつ島を調べていくんや、まどろっこしいがな。』

『それしかねぇか。
 なんにせよここからは移動しようぜ。
 もう少し山奥に、な』

『疲れるでやんす〜。
 オイラはあんまり動きたくないでやんす〜』

『『落田は黙ってろ』』



「・・・・・!止まれ、二人とも」

「どうした?」

「怖いでやんす〜。外藤さん前に行って欲しいでやんす〜」

「人がいる。一人だ。持ってる物は確認できない」

「ワシが見る。落田はどけ」

外藤が前に出る。

木の影から左目だけを出し、様子を見る。

「・・・・水原?お前、水原やないか?」

「!・・・その声は、外藤さん?」

「なんでえ、知り合いだったのか?」

「高校時代の後輩や。水原っちゅう切れ者やねん」

「ほう。俺は三谷だ。外藤とはこの島で知り合った。
 で、あっちのは・・・」

「亀田君?君も一緒だったのかい?」

「え?オイラ落田でやんす。亀田じゃないでやんす!
 この島に来てもう二回目でやんす・・・・」

「・・・・ワシも間違えたんや。だが、どうも別人らしい。
 姿だけじゃなく喋り方や趣味までそっくりなんや。
 でもコイツは落田や。亀田よりフヌケや」

「誰がフヌケでやんすか!」

「まあコイツはほっとけ。オマケだからな。
 それよりニイちゃん、俺達と一緒に行動しないか?
 俺達は大神を倒そうとしている。
 人手は多い方がいい。どうだ?」

「大神に・・・?どうやってですか?」

「それはまだ考えてないんや。
 どや?お前だったらいい考えだせるんやないか?」

「一番肝心な部分は人任せですか・・・。
 ・・・・。
 ところで、皆さんの武器は?」

「俺はチェンソー。外藤は鉄パイプ。落田は木刀ってとこだ。
 アンちゃんは何なんだ?」

「う・・・。まあ武器は良い物を持っているみたいですね。
 では僕も同行させていただきます。
 一人では何かと不便ですからね」

「・・・?なーんか引っかかるが、まあええ。
 よっしゃ、これでお前も同志や。
 よろしく頼むで、水原」

「こちらこそ。ではそちらの今までの経緯を・・・」



反大神勢力は拡大する。

だが、どの勢力も解決していない問題は多い。

―――ゲームは、まだまだ始まったばかりだった。

【7 落田 10 外藤 44 水原 46 三谷 同行】
【残り43人】