43 洞窟中に響く爆音。 土煙と岩の欠片が洞窟の外にも襲いかかってくる。 (洞窟の中なんかでやったら死んでたな・・・) 「・・・・・いくぞオォォォッッッッッ!!」 鋼が走り出す。 それに続き、バオ、ボボ、ドミオ、堤、マスクと続く。 「アニキ、行きましょう!」 「・・・・オウッ!」 土煙漂う洞窟内に、走り出した。 (・・・・・これは・・・・) 扉の向こうは、洞窟内とは思えないほどしっかりと造ってあった。 (壁も全てコンクリート固め、か。 一体金をどれだけつぎ込んだんだ・・・?) 「まずは敵の装備を奪え! 立ち止まったら終わりだ!」 鋼が叫ぶ。 一直線の廊下の所々に脇道がある。 「ッ・・・・! 一番手前を曲がれ!遅れるな!」 角を曲がる。 そこにいたのは、大勢の黒服と柱の陰に隠れる鋼達。 「・・・クッ・・・。 銃弾にひるむな! 平山とドミオは攻撃しろッ!」 柱から鋼が出る。 「ウオオオオオオォォォォォォォッッッ!!」 ショットガンを、撃つ。 黒服は赤い花を咲かせ、倒れる。 しかし、すぐに次の黒服が来る。 敵の銃弾が、鋼の手をかすめる。 「痛ゥ・・・・クソッ!」 柱に隠れる。 (・・・・こっちの弾に比べ、敵が多すぎる・・・。 このままじゃ数で押されて全滅・・・・・) ロケット・ランチャーを構える。 しかし、野球マスクがそれを遮る。 「退け」 「弾には限度がある、それはあなたも理解しているでしょう? ・・・・今は、まだ使うときではないです」 「しかしッ・・・」 「奥野さん、それを投げて下さい!」 「・・え?あ、これかッ!」 地面に何か転がる。 「―――!目を閉じて耳を塞げ!」 目を閉じる。 直後。 ―――瞼の裏に伝わってくる、強烈な光。 ―――耳を塞いでいても響いてくる、ツーンとした音。 目を開ける。 鋼と野球マスクが「ついてこい」という合図をしている。 俺はジローの耳を塞ぐ手を外し、「行くぞ」と言う。 野球マスクが走り出す。 「お、おい!まだ仲間が・・・・!」 「・・・・・・ダメなんですよ! もうすぐ、スタンの効果が切れます! 今立ち止まったら、敵に囲まれて死ぬんですよ? ・・・・私達が全滅したら、このゲームは続いちゃうんですよ! ・・・・これだけの犠牲で、島の人が救われるなら・・・・!」 「・・・・・グ・・・・・。 先に行け、俺は・・・・こいつらを・・・・!」 その時、誰かに手を引かれる。 「ジロー! 何をするんだ・・・・! お前まで、見捨てて行くつもりなのかッ!」 「・・・・仕方無いッスよ! ・・・・俺達は、先に進まなきゃいけないんですよ! その為にも、こんな所で死んだらダメなんですよ! 俺は、アニキが何と言おうと連れていきます!」 「う・・・・・・・・・。 ・・・・・クソォッ・・・・!」 俺もジローに続き、走り出す。 俺の後に続いたのは、堤と平山、ドミオだけだった。 ボボは―――人造人間からなのか、視覚が普通の人間より優れていた。 そのため、網膜に光が焼き付き目を開けることが出来なかった。 バオは―――目を閉じなかった。ただ転がったモノに興味があり、ずっと見ていようとした。 スタンは爆発し、その光と音により、バオは気絶した。 「ウラアッ!」 サングラスをかけていても多少は効いたのか、呆然と立っていた黒服を殴りつける。 「銃は奪っておいて下さい! ・・・・ハッ!」 野球マスクがハイキックを繰り出す。 (・・・・・すまない・・・・・) もと来た道を一瞬見た後、鋼を追いかけた。 【24 立花 ボボ 34 バオ 死亡】 【残り30人】