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01番 赤坂洋平は海岸沿いを歩いていた。

(ふむ・・・。いい天気だ・・・。
 空気もうまい・・・・。
 実に素晴らしいところだ・・・・。
 殺し合いが始まっているとは思えんな。うむ)

静かに聞こえる波の音。

先ほど銃声が聞こえたが、それすら忘れかけていた。

(しかしホントにいい天気だ・・・・。
 この気温、雰囲気、そして砂浜!
 絶好の筋トレ日和だな・・・)

この島に来ても、赤坂は赤坂だった。

(とりあえずまずは軽く腕立て百回だな)

軽く。

――――――空は実に綺麗で、それを反射する様にまた海も綺麗だった。

平和な環境、である。

しかし平和というものは、簡単に崩れ去る。

平和に退屈する者によって。

平和を憎む者によって。

悪を、欲する者によって。

「99ッ・・・・・、100ッ・・・・・」

赤坂の軽い腕立て伏せが終わった。少し息が荒い。

――――そのせいで、悪を欲する「来訪者」に気付くのが、遅れた。

「よし、次は腹筋2・・・・ん・・・?誰かい・・・・!」

突然首に激痛が走る。振り向くことが、出来ない。

「ガッ・・・・グフッ・・・・ぶ・・・・武器・・・・ッ!!」

首から何かが抜けた。支給武器の中華包丁に手を伸ばそうとするが、届かない。

そして、死神の鎌が、もう一度振り下ろされた。

後頭部に強い衝撃。もう身体に力が入らなかった。

「ゴッ・・・・・あ・・・・き・・・・・み・・・・・・」

最期に、思い浮かんだ唯一のガールフレンドの名前を言い、彼の意識は途絶えた。

――――――静かな空、綺麗な海。

その平和な浜辺にいるのは、後頭部に鎌が刺さった赤坂と、

それを引き抜く02番 秋穂不作だけだった。

【01 赤坂洋平 死亡】
【02 秋穂不作 次の獲物探しへ】
【残り48人】